2016年6月

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オバマ米大統領は29日、欧州連合(EU)離脱を決めた英国民投票後も、世界経済は短期的には大きな混乱はないとする一方、長期的には影響が出る可能性があるとの懸念を示した。米国、カナダ、メキシコの首脳会議で述べた。

大統領は、前週の英国民投票を受けて株式や為替市場で大幅な変動があったと指摘。ただ、各国の中央銀行や財務相らの取り組みによって短期的には世界経済は安定を維持するとした上で、世界の経済成長が既に低迷しているなか、「英国が離脱の手続きを進め、それにより英国や欧州への投資の機会が凍結されれば、長期的には懸念がある」との考えを示した。

英国との特別な関係は今後も続くが、英国がEUから抜けることにより、「いくつかの問題の解決が今までよりも難しくなる」と語った。